DX時代の経営管理システム
最近、任せられる仕事の質が変わり、そこそこの中堅企業の変革、ITベンチャーの成長計画作りなど、色々と経営システムを作る仕事に関係していると、過去には感じなかった、とても重要な事に気付きはじめました。
経営システムを作る上で、最も重要なことはチームの信頼感を作る事であると、ここ数ヶ月感じるようになりました。 例えば、3年くらい変わらない大きなVisionが必要な理由。
これは各レイヤのマネージャーの信頼を担保し、ボトムアップでしっかり意見を出せる土壌を作るために必須です。 何故重要か?どのようにみんなでがんばっても、社員全員の日々情報の差がでてしまうため、その情報差により、各レイヤのマネージャーの信頼感が減ってしまい、ヒラメマネージャや虎の威を借る狐マネージャが居残り、ちゃんとやりきるマネージャが退職してしまいます。
例えば、、
「この間、A課長がああ言っていたのに、Z社長の方針転換で目標が変わったみたいだよ。B部長が言っていることと、A課長が言っていること違うね」みたいなケース、最悪です。
「前提条件が変わっているから、現場からの提案やりにくいね、もっと何を考えているのか事前に教えて欲しい」 こうなると、現場から声が出にくくなりますね。
「会長はこう言っていたんだけど、君は誰がそう言ったの?え、C部長、それは違うと思うよ、会長と話して進めてっていわれているがガンガン行くよ俺」これ、コミュニケーション設計がしっかりされていない会社の隙間を悪用する社員の例。。。あるあるです。
つまり、変化が大きい事業では情報ギャップが生まれ、感情のプラス面が減ったりマイナス面が増える可能性が高い為、信頼感を維持・向上させるために、情報伝達、人との感情のつながり、お金のかけるところを過去のやり方から変える必要がありそうです。
情報伝達
これをしっかり設計をし、設計をした設計図を残すことが未来につながるのでしょう。 それには、人の横のつながりと縦のロードマップ作りがとても重要であり、それを実現するためのコミュニケーションポートフォリオ作りは会社の生命線となりそう。基本的な所は7つの習慣から簡単にひもとけます。そうそう、情報を公平にOpenにする社員をPeople Managerとしてできる限り登用し、情報を隠したり悪用する社員はどんなことがあっても、People Managerにしてはいけません。
感情のつながり
みなさんも色々やられていると思います。バーチャルチーム、飲み会、オフ会等。情報伝達も同時に行われていたりして。
できればサービスチームを立ち上げると良いと思います。サービスチームとは、マイクロサービス化されたサービスを提供するチームです。全てはInternal Press Releaseで説明仕切れる内容のサービスを提供していることが重要です。
難易度が高いですが、きっと感情のつながりをコントロールしやすくなります。
お金のかけるところ
給与Upとロールモデル作りは必須です。
ポジションの差は、本部長、事業部長、取締役くらい。いわゆる中間管理職はロールベースで給与を決めるとおそらく良くなるはず。ロールにはどんどんチャレンジできて、給与は流動的、それがDX時代には合っているかも。あとは、情報伝達や感情のつながりを高め、「結果として高まる生産性」の生産性について仮説を立てた上で、そこに投資をする。
以前からDXについての、ポイントをいくつかの視点でまとめてきましたが、先日CIOが集まる勉強会を企画し、そこでDiscussionをした結果わかったことは、変革とは根性であり、Why, Whatは大体みんなそこそこ理解できるが、Howを粘り強くやる、ここが本当に重要ですねーとなりました。
DXはロジカル且つ、根性を持って熱く実践ですね。
0コメント