ベンチャー企業から良い形で成長をする方法

皆様こんにちは、4月は新組織の立ち上げなどで時間がとれず、更新できていませんでした。

今日は、ベンチャー企業がよい形で成長をするために必要な組織の形について、書いて行こうと思います。

2005年に私がVMware Inc.に入社をした時、世界でも社員数が600名、APACでも技術者が10数名という規模であり、まさにベンチャー企業でありました。

それから12年経過した今、IT業界でVMwareは多くの人に知られる企業になったと思います。

その規模の企業に成長をするまでに大きな山や谷がありました。

そこでの経験に加えて、その他の企業での経験をMixして考えた結果の考え方を共有したいと思います。

企業が成長する過程で組織の形が変わる際に以下の3つの論点がとても重要です。

なぜならば、仕事ができるManagement陣はこのポイントをおさえて、スケール出来るビジネスにしたいと考えているからです。

・仕事の線引きをする: Job Descriptionを作る

・任せる:Dedicationをする

・見える化する(先行指標と遅行指標の両方):GoalをVisualize する

さて、まずベンチャー企業のステージについて考えます。

ベンチャー企業では個の力を優先します。個人の中で仕事がFIXするため、個人が成果を出し、その結果がシンプルに売り上げ等で明確になっていればOKです。

次ぎに成長ステージのベンチャー企業、つまりチームワークが重視されるステージに入った状況について考えます。

線引きがそろそろしっかりされ始め、いくつかのコンフリクトが発生します。

しかしながらまだ人材が足りないため、各メンバーが直接会話をすることで問題を解決出来るレベルで連携ができている状態を保てます。見える化について、そろそろマネージャがとりまとめをする頃でしょう。

最後に組織化されるステージについて考えます。

このタイミングで、任せるということがとても難しくなってきます。

全員がエース級であった創業時に比べて、入社してくる社員がそのようなタイプでないケースが出始め、仕事の丸投げでではすまなくなり、ゴール設定をしっかり行い、プロセスもそこそこ管理する必要が出てきます。

皆様、このような経験をされたことありませんか?

小さなプロジェクトや組織から始めて、大きくなってくるとつまらなくなってしまって、転職エージェントの話をすこし聞いてみるなど。

ここで、1つ追加のTipsを共有します。

チームワークから組織に移行する際に、「任せて見える化する」事を怠ると、大きな問題が発生する可能性が高くなります。組織の成長というチャンスをミスミス逃してしまう為、将来に遺恨を残ししてしまうように思います。組織とはこのようなステップを経て成長すると感じています。

そのプロセスを箇条書きにしますと。。。

・Top Managementが現場に任せる

・Middle Managementを含めたSolidなゴール設定がされる

・明確なゴールがあり見える化できているので現場も安心をして走れる

・任せて貰うので、昔からいるメンバーもまだ自由に仕事ができる

・ビジネスは成長をしているのでちょっとした失敗もリカバリできる

・次の世代のManagementを出来るメンバーが成長する

・成長をできた会社に恩を感じる

・給与よりも、その場所を好きになるので、生産性が上がる

・もしかしたら次のビジネスの芽が出るかもしれない

このポイントを必要最低限な内容に絞り、Dont's としますと、現場に任せないつまり、役割やゴールが曖昧、育成をしない これらが揃いますと

・Top Managementだけを見るヒラメ社員が増える

・社内政治が横行する

・出来る人から辞める

こんなシーンをを見たことはありませんか?

どこの企業も、業績が停滞し始めるとこのような問題が顕在化しますが、成長企業でも判断を間違えるとこのような事がおきるようです。

業績が好調なうちに、現場に任せて教育をするというアプローチをとってみると、企業の成長過程におけるキャズムを乗り越えられる可能性が高くなると思います。

Job Descriptionを作る、Dedicationをする、GoalをVisualizeする 日本企業が苦手とするこの領域に踏み込める企業が、今後の日本を背負っていくのでしょうか。

Shigeo Kagami Blog

こんにちは、Shigeo Kagamiです。 B2B ITビジネスを23年続けてきた中で、 そして日々感じる事から大切だと思う事を 共有していきたいと思います。

0コメント

  • 1000 / 1000